人工透析・夜間透析 南海田病院



完全復活

 

- 完全復活 -

 


 ついにゴルフ界のスーパースタータイガーウッズが第83回マスターズに於いて歓喜の逆転優勝を果たした。昨年PGAツアー選手権では復活の優勝をしていたが、4大メジャー大会(マスターズ 全米プロ 全米OP 全英OP)での優勝は実に11年ぶりの復活優勝である。タイガーは1996年プロ転向後ツアー勝利81勝を誇り、メジャー大会でも通算15勝を飾っている。それぞれの歴代記録サムスニードのツアー通算勝利数82勝に対し残り1勝、ジャックニコラウスのメジャー勝利数18勝も3勝と肉薄している。全盛期のタイガーほどの圧倒的な力強さや他のプロを蹴散らしていく爆発力は見られなかった。母親や二人の子供達に代表される家族や復活を期待するパトロンたちの大声援に支えられた勝利だったが、いずれにしても過去のカムバックでも類を見ない感動的なシーンとなった。ゴルフ好きで有名なトランプ大統領は観戦途中ずっと応援ツイートを続け,勝利の瞬間「過去を見渡してもこれ以上のカムバックはない。史上最大の復活劇だ」と大絶賛した。四回の手術を繰り返した腰部への不安、43歳という年齢からくる体力の衰退等のマイナス面は否定できないが、新たなるタイガー伝説の始まりに相違ない。
 

2008年以降自らの不倫騒動から始まった誹謗中傷・DV疑惑・離婚調停等相次ぐトラブルの中ツアー出場を続け、膝等が万全でないコンディションながら勝利を重ねたが、ついに2010年より勝利から遠のいた。しかしながら、2012年復活優勝を遂げシーズン3勝を積み重ね、2013年は賞金王に輝いている。代償として、この年を最後に腰や背中を気にしながらのプレー振りが目立つようになり、次第にツアー出場が厳しい状況となった。2015年8月の試合を最後に完全に戦列を離れ、その後4回の手術を経て2017年1月復帰したものの全盛期のプレースタイルは戻らなかった。2018年リハビリ治療と適度の休養により腰部に著しい改善が見られ、メジャー大会での上位進出や5年ぶりにツアー選手権を復活勝利で飾った。2019年も安定した成績を続け今回マスターズ優勝といういわば「完全復活」を印象付け、タイガーファンのみならず世界中のゴルフファンの溜飲を大いに下げた週末となった。
 
筆者も今回のタイガーの完全復活を機にボケ防止と認知予防を兼ね本稿の再開を期している。加齢による思考と発想の低下は否定しないが、老いに対する抵抗として今一度精進する気構えでいる。タイガーの奇跡の復活劇は、戦う姿勢と自分への期待が重要だと教えてくれた。加齢や体力を言い訳に勝負や仕事を怠けていては結果や成果はなく、常に挑戦と前進が重要だとも教えてくれた。元号は平成から令和へと移り変わるが、身の回りに起こる森羅万象を片意地貼らず自らの言葉・視点で書き綴っていきたい。
 




このページの上部へ