人工透析・夜間透析 南海田病院



オッサン

  

 

- オッサン -

 

 子供のころの思い出話になりますが、60歳前後の年配の人は今では考えられませんが、“老人”としての扱いをしていました。
 当時(約50年前)の平均年齢は70歳未満でもあり還暦(60歳)を迎えた人は現代のような若い中高年の人は皆無で当時は殆どが“お年寄り”と言っても失礼ではありませんでした。又、筆者が10代(約40年前)のころの20代後半の青年と呼べる先輩たちは現代のような若者ではなく十分“オッサン”として貫禄のある人が沢山いました。
 ちなみに”オッサン“はおじさんの進化系で立場で言えばお兄さんとおじいさんの中間に位置し親しい間柄や友人間で呼ばれる呼称です。親しみと軽蔑の両面から呼ばれるケースが多く、いずれにしてもあまり親しくない人から”オッサン“呼ばわりされると相手が誰であれカチンとくると思います。

  

 通勤途中のJR電車内でつくづく”オッサン だなー“と思える人を見つけましたので紹介しておきます。(とりあえず自分のことは棚に置いて) 
 帰りの電車がいつも一緒になる同年代もしくは少し若いかもしれない勤務先帰りの中年をいつも観察しています。途中の駅までが一緒なので何気なく注目していると、風采は周囲の中年とあまり遜色はありませんが、所作や動作に特徴がありいつも一人で吹き出しそうになります。
 到着駅が近くになると、周りに配慮することなく携帯電話に向かって大声を発し迎えを依頼します。相手に対し(おそらく配偶者)媚びとご機嫌伺いを込めしかも携帯電話を耳にくっつけ小指を立てて話す格好は何となく哀愁さえ感じさせます。その上絶えずガムもしくは別のものを口に含み四六時中口を動かしています。口臭予防の為もしくは禁煙用ガムを噛んでいるのか不明ですが、中年男性としてはあまり恰好のいい行為ではありませんでした。外人等がガムを噛む姿に違和感はありませんが、小柄で小太りなこの男性の場合ガムをかむ動作のみ目立ち不快な感じがしました。到着駅に着くと一段とガムをかむ回数が多くなり又歩く格好もおなかを突き出し蟹股でホームを駆け上がる姿は“オッサン”そのものでした。

  


 次に朝の通勤時に最近よく出会う“オッサン”のことも少し触れておきます。やはり年恰好は同年代の中年の会社員です。以前より知人(広い意味で)だったのですが、特に注目はしていませんでした。ただある日を境に彼は別人と化し観察対象として十分楽しめる存在となりました。
 黒いバックから突然タブレット(プレゼントとしてもらった形跡のある)を持ち出しおもむろに操作を始めました。その仕草は明らかに”初心者“でまずマニュアル本を片手に恐る恐るいじっていました。時に周りの人の目が気になるのか盛んに横や後部を気にする仕草を繰り返していました。
 最近では操作の腕も幾分上達したようなので、少しチェックしてみると善からぬ動画を拝見している様子でやはり周りを気にしながら画面を見ていました。その姿はやはり”オッサン”そのもので、プレゼントをしたと思われる息子や娘が期待した利用とは全くかけ離れた残念な使い方をしていました。

  

 事例のお二人はあくまでも筆者の一方的な見解なので本来の人物像は伝わらなかったと思いますが、“オッサン”はいたる所に出没し見方や角度によっては”観察材料“として十分楽しめます。




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