人工透析・夜間透析 南海田病院



長幼の序

  

 

- 長幼の序 -

 

 先日の休日、『娯楽の殿堂』での出来事ですが、筆者が必死(お金がかかっているので)で遊んでいると隣の75歳前後の男性がしきりに覗き込みました。特に何もするわけではないのでそのまま遊んでいましたが、30分くらい経て決定的なリーチがかかり内心”やった”と思っていると隣の男性が筆者の台を強く叩きました。するとせっかくの決定的なリーチは崩れ大当たりにはなりませんでした。其の瞬間隣の男性に向かって”何てことをしてくれたんだ!”と叫んでいました。普段なら相手は年長者でもあり、そのような乱暴な言葉を使うことはありませんが、”金銭欲”の塊と化した筆者にとってその行為は許されず思わず罵声を発していました。びっくりした男性はバツが悪そうにその場から立ち去りました。

  

 JRでは一車両に2列程度の優先座席を設定し,お年寄りや体の不自由な人や産婦等の方に向けたサービスを提供しています。ただ、通勤時や混雑時間帯では該当者とは言えない学生や通勤者が堂々と座り車内放送のさなか、本来の該当者がいても悠然と居座る心無い人も時に見受けられます。
 優先席はほとんどが対面シート(4人掛け)であるため指定席であることを理解していない人達や学生が利用するケースが多く注意を促す放送があるものの全く意に介さない不埒な輩がいるのも実情です。

  

 午前勤務の帰途のJR内での出来事ですが、広島駅からの乗客が多く満席状態で中には立ったままの乗客も見受けられました。平日にも拘わらず学生など若年の乗降客が多く次の駅でも多数の乗客があり満員になりました。
 例によって優先席は学生等に独占されていましたが、該当の乗客はなく満車ながら特に気になることはありませんでした。次の駅では降りる客が多く幾分車内に余裕ができその中で75歳前後と思える夫婦が乗り込んできました。当然座れるシートはなく、立った状態でいましたが次の駅が来る前に主人が少ししゃがみ込むような仕草をしました。すると、その様子を密かに見ていた20歳前後と思える男女のカップルがすっくと立ち上がり”良かったらどうぞ!”と声をかけドア近くに移動しました。当然夫婦は席を譲られたので一言御礼を言って喜んでシートに座りました。

  

 

 日本には古来より年少者は年長者を敬い、年長者は年少者を愛しむという”長幼の序“の在り方が脈々と受け継がれてきました。この若いカップルは優先座席に座っていたわけではありませんが、苦しむ年配者が隣にいたので普通に席を譲ったものと理解しました。
 優先座席に居座る輩とカップルの外見的な相違は対してありませんが、人に対する関心度や優しさなどの内面性やその他道徳的な素養などの違いかもしれません。昔から引き継がれてきた道徳とか常識的なものを多くの人に同様に認識させることは困難かもしれませんが、少なくても自分の子供などの家族に言い伝えることは大人の責任といえます。

  

あえて付け加えることではありませんが、冒頭の暴言は本題とは全く関連性はなく感情と知性は必ずしも一致することはなく“欲”が絡むと本来の“自分”を著しく阻害してしまうという端的な事例でした。




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